美容機器OEMを検討する際、よく聞かれるのが「他社と同じような製品になってしまうのでは?」という不安です。
たしかに、既存の製品をベースにOEMを行う場合、他社も同じ製品を使用している可能性はあります。しかし実は、年間の発注数量が一定数を超えると、品番を買い上げることで“独自性”を確保することも可能です。
今回は、「OEMは差別化できない」と考えている方に向けて、“品番買い上げ”という手法で製品の独占性を持つ方法をご紹介します。
「OEM=他社と被る」はもう古い?
まずOEMとは、「既存の製品にブランド名を載せて販売する方法」で、開発コストを抑えてスピーディーに商品を展開できるメリットがあります。
ただし、すでに流通している製品をベースにするため、他社と類似・同一製品になってしまう可能性は否定できません。 特にECモールなどでは、同じ外観・仕様の商品が多数出回っていることもよくあります。
しかし、こうした“横並び”状態から抜け出す方法が、品番の買い上げです。
品番を買い上げるという選択肢
OEMの中でも「中国メーカーの既存製品」をベースにした場合、年間の発注数量を一定数確保すれば、メーカーと交渉してその品番を独占使用に切り替えることが可能です。
実際にあるケース:
- 年間20,000台以上の発注を前提に、その製品を他社に販売しない契約を結ぶ
- 製品の一部仕様変更(色・ロゴ・パッケージ等)を合わせて行うことで、完全にオリジナルに近い状態に仕上げる
つまり、販売数量が伸びれば“自社だけの製品”に変えていくことが可能ということです。
また、他社と被らない期間を少しでも長く確保するためには、「これは新しい」と感じた製品をいち早く少量でも量産手配し、テストマーケティングを行う姿勢が非常に重要です。市場に出るタイミングが早ければ、一定期間は「目新しさ」や「先行者メリット」を享受できる可能性が高まります。市場のスピード感に対して柔軟に動けるかどうかという判断であり、販路の現場感覚を持つ私たち商社としても、強く意識している点です。
品番独占のメリットと注意点
メリット:
- ブランドとしての差別化ができる
- 値崩れ・価格競争に巻き込まれにくい
- 市場における「自社の定番製品」としてのポジションが築きやすい
注意点:
- 最低ロットや年間発注量の交渉条件をクリアする必要がある
- メーカー側の同意が必要なため、信頼関係と実績が重要
テンリュウでは、現地工場の直接訪問を欠かさず、長年のパートナーだけでなく新規のメーカーとも慎重に関係構築を行っています。信頼できる供給体制を前提に、品番独占や差別化施策をご提案できるのも、そうした地道な取り組みの積み重ねによるものです。
これらをクリアできれば、OEMでも“ODMに近い独自性”を持つ展開が可能です。
独自性を確保しながらOEMで成功するには
製品を差別化する方法は品番買い上げだけではありません。 たとえば、以下のようなアプローチでも独自性は演出できます。
- カラー展開や素材変更でブランドの世界観を出す
- パッケージや説明書にこだわる
- オリジナルのプロモーションコンテンツで価値を高める
まとめ|OEMでも差別化できる時代。まずは相談から
「OEMは他社と被るから…」と不安に思っている方も、数量を積み重ねることで独占契約の道が開けるということを知っていただけたのではないでしょうか。
当社では、小ロットから始めて将来的に品番独占へと進めるプラン設計も可能です。 また、テストマーケティングに向けた小ロットの量産や製品選定サポートにも力を入れています。
OEMを使って、ブランドの“らしさ”を育てたい方は、ぜひ一度ご相談ください。