美容機器だけでなく、家電や雑貨の製造には「金型」が重要な役割を果たします。
金型が必要になるのは新規開発を行うものに限られ
既存の製品をカスタマイズする場合は、金型は必要ありません。
具体的には
既存の製品を基にカスタムするOEM
新規に設計・開発を行うODM
という2つのプロセスがあります。
OEMとODMの違いについては、「美容機器OEM・OEM『ありもの』『開発』とは?」の記事をご覧ください。
この記事では、金型の基礎知識とその役割、特に中国OEMや美容機器商社に関連する視点から解説していきます。
- 美容機器の新規開発を検討されている方
- 中国でのOEM/ODMを検討されている方
金型とは?
金型とは、プラスチックや金属などの素材を特定の形状に成型するためのツールです。
美容機器で言えば、機器を構成する部品やケースの製造等に使用されます。
金型により、製品の品質と精度を一定に保ち生産することができます。
金型の役割とメリット
金型には以下のようなメリットがあります。
- 高精度な製品作成: 金型を使用することで、部品や製品が正確な形状に仕上がり、美容機器の外観や機能の均一性が保たれます。
- 効率的な生産: 一度金型が作成されると、大量生産が短時間で可能となり、製造コストと納期を短縮することができます。
- 独自製品の生産が可能: 自社で指定した仕様の金型は費用を支払った企業の資産となる為、完全オリジナルのものを作ることでまだ世の中にない、より競争力が高いものを生み出すことができます。
金型費用の金額感は?
OEMやODMを行う際に、最も多く寄せられる質問のひとつが「金型費用はいくらかかるのか?」という点です。
特に製品開発を初めて行う企業様にとって、金型費用は重要な関心事となると思います。
しかし金型費用は製品仕様が確定していない段階では、中々具体的な金額を申し上げられないのが現実です。
一般的な基準を示すことは難しいですが、片手で操作できる美容機器を例に取ると
金型費用はおおよそ700万円から1200万円程度がボリュームゾーンです。製品の複雑さ、部品数、精度などによって上下します。
但し、設計が固まってきた段階であれば概算で金型費用を試算することは可能です。
開発計画をより現実的に進めるための予算管理やスケジュール策定の重要な指標となるかと思います。
金型費用を抑えるには?
家電や美容機器の開発経験が少ない企業様にとって、金型費用は高額に感じられるかもしれません。
しかし、既存品を使うだけでは他社との差別化が難しく、オリジナリティを出したいという思いとどちらを優先させれば・・と悩まれる場合も多くみられます。
そこで、以下のような方法で金型費用を抑えることが可能です。
部分的な金型開発
製品がアタッチメントやアクセサリーを使用するものである場合、すべての金型を新規に開発する必要はありません。
既存の金型を一部流用し、必要な部分だけ新しい金型を作成するという方法があります。
例えば、形状は既存の製品をベースにし、機能や仕様だけを変更することが可能です。
これにより、完全新規の金型を作る場合と比べて、費用を大幅に抑えることができます。
ケースバイケースでの対応
製品開発における金型費用は、製品の特性や要求仕様によって異なります。
そのため、具体的な費用や設計の最適化については、都度の相談が必要です。
当社では、顧客様のニーズに応じた柔軟な対応を行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
テンリュウのサービスにおける金型
当社の顧客様は、本業は美容機器や雑貨の開発が本業でない企業様が多くを占めています。
0からの開発となると金型代金は高額になることもあり
業界を問わず、商社としては粗利を乗せやすい費用項目でもあります。
但し弊社は金型費用では仕入に対する為替リスクをヘッジする程度の利益しかいただいておりません。
これから美容機器の市場を切り拓いていこうとされる顧客様は製品を作って終わりではなく
その後店舗やECサイト上で売っていくことになります。
販売にあたるいわゆる販管費は新しい事業であればあるほど金銭的・心理的な重荷になり
一歩踏み込めれば大きなビジネスになる所で踏みとどまってしまう要因にもなりかねません。
弊社は量産する製品で利益を取らせていただく以上、顧客様にはB2Cの市場でしっかり売っていただき
長期的な目線で双方の利益を生むことを優先していきます。
これから新規事業として海外OEM/ODMをご検討の企業様、既にご経験がある中で横展開をご検討の企業様、ただ売買取引を行う取引先としてだけでなく
共に事業を大きくしていけるパートナーとしてテンリュウをお選びください。
疑問点の質問のみでも構いません!まずはお問合せいただけますようお願い申し上げます。